ラッテストーン
1500年代にヨーロッパの人々が“発見”をする以前、マリアナ諸島には3500年以上居住してきた人々がいました。そして彼らは独自の文化を持っていたとされています。
有名なものは、陶器の破片や絵文字、石礫、化石などの埋蔵場所やラッテと呼ばれる巨大な石柱の数々(中には20フィートを越えるものもある)です。
これらは古代マリアナ諸島の人々によって創造され残された、とてもユニークでミステリアスな石造物です。
「彼らはどんな人々であったのだろうか?」残された彼らの痕跡はテニアンやグアムにあり、ロタ島にはラッテの採石跡が残されています。柱やtasa,帽子状の岩など、それらは多くの時代毎に彫られたものが見つかっています。tasaは約7フィートの幅で5フィートの高さがあります。
今ではただ地面に横たわっているだけですが、もう少しで完成しそうです。しかし何故、これらのある種のモニュメントを作り上げてきた人々が、仕事を放り出して忽然と消えてしまったのかは、依然誰にも分からないままです。
テニアンにある最大の大きさで知られるラッテは、現在も保存されていて、いくつかは立ったまま残されています。この柱は採石場の近くから、恐らくは海から、輸送されて来たものと思われます。
しかし、それがどんなに困難なことであるか。
こんなにも巨大で、相当な重量の石柱を、彫りあげて、そしてこの場所まで持ち運んだ事実。そして石のてっぺんには帽子上に彫った石を又被せてある事実。一体だれがこれらの巨大な石を彫りあげたのであろうか?
どんな人々が20フィートもの高さと20トンにも届くこれらの岩柱を運ぶだけの強靭な体力を持ち、ここまで精巧に彫りあげる技術を持ち合わせたのでしょう。
彼ら古代の人々は、とてもシンプルな道具しか持ち合わせていませんでした。そこには鉄などの道具も存在せず、モーターも、もちろんエンジンなど何もありません。
古代より伝承される言い伝えが、我々にその答えをもたらしてくれるのかも知れません。