海を渡った人々
北マリアナ諸島は、フィリピンから1000マイル東へ、日本から1000マイル南、ハワイからは西へ真直ぐ3000マイルの太平洋の西の端、赤道の北に位置します。
まるでビックリマークが点で現わされているかのように、赤道の北から伸びているその島々は、南はグアムから始まり、ロタ、テニアン、そしてサイパンが一番大きく、サイパンから更に10以上の島々が北方に伸びています。
これらの島々はまだ若く、その中のいくつかの島々には活火山があります。
マリアナ諸島北端の島、400マイルもの大きさのビックリマークの一番頂点に位置する最後の大きな島はファラリョン・デ・パハロス島(別名ウラカス島)です。
アジアからの人々がマリアナ諸島を訪れる様になったのはマゼランの航海より以前、数千年前であったと言われています。一般的に知られているのは、人類が初めて南東アジアに移住を果たしたのが、今から六万年前の事であり、その一万年後には、人々は中国の北部から南アジアの南方に移住を果たしました。
彼らは南島語(オ―ストロネシア)を話す民族として、結局近くの島々へ移住をしていきました。フィリピン、インドネシア、そしてミクロネシア諸島、メラネシア、遂にポリネシアへと辿り着きました。